黒電話

午前4時。


うつらうつらとしていたところに、
真っ暗闇の玄関のほうから、けたたましい電話の音が聞こえてきました。
携帯ではなく自宅の電話に、こんな時間に…もしかしたら、
悪い知らせかも?と思いながら、電話に出たんです。


ガチャ…受話器の向こうから聞こえてきたのは、変な音でした。


「シャーシャーシャー…。」
ゾォー、何やら背筋が凍り、こっちも、無言ですぐに切ってしまいました。


しかしまた、すぐ後に……
プルルル!


しかたない。「……はい」


「○○○○○ちゃんのビデオ全巻欲しいんですけど?」


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電話の向こうの青年へ。抜いてないで早く寝なさい。
真夜中に家の電話が鳴る恐怖、あなたには分かりますか?


切るときも、「あっ違ってました。ガチャ☆」って何ですか?
深夜の間違い電話なんだから、そういう時は、「ごめんなさい。」でしょ。坊や。
握りこぶしの力10倍でキンタマ握りつぶしますよ?